心音  (こころね)の時間

2018年から担当させていただいている、都内の保育園でのゲストティーチャーとしての時間。
心音の時間 (こころね)の時間という素敵な名前を付けていただいて、声・呼吸・耳を澄ますということを中心に、月ごとにテーマを決めて子どもたちと過ごす時間です。
 
*都内の保育園の他にも、かぞくのアトリエ横浜市民ギャラリー子どものためのアトリエ講座 ハマキッズアートクラブ(2020年12月開催)で開催しています。

 

2019年度のプログラムより

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2019年10月のテーマは、「こぶし」について。声のいろいろな表現をみんなで体験したくて、
まずは「りんご追分」を弾き語り。その後にみんなで身体の体操と、声の体操。
声の体操では、ロングトーンを一人一人に出してもらって、自分の声、そしてお友達の声に耳を澄ます。
ということを続けてきました。
「ロングトーンが、一本の線だとしたら、これはどんな線が思い浮かぶかな?」と、世界の様々な声の表現を聴きながら、ドローイング。
八木節、奄美地方の歌、江差追分、ゴスペル、ヨーデル、フラメンコ、ピグミー族の歌、コーランを唱える声、インドの伝統歌唱などなど、様々な表現から生まれた線は生き生きとしていて、とっても力強い。
それぞれが描いた線を、誰ともなく繋ぎ始めて、一人一人の線が、まるで大きな川のように、壮大な曲のように繋がって行き、それを子どもたちが声を出しながら自然に辿っていく姿を見て、胸がいっぱいになりました。毎回、用意していったものを遥かに超える展開を見せてくれる子どもたちに、たくさんのことを教えてもらっています。
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2019年12月は、いろいろな声色に思いを馳せながら、「物語の中に入ってみる。」ということにチャレンジしてみました。
 
「物語の中に入ってみる方法、どんなものが思い浮かぶかな?」私が思う方法は〜
一つは、物語のことを考えて、その物語についての曲を作ってみる。
すると、その曲を作っている間、演奏している間は、その物語の中に居られるよね、と話して、
2010年リリースのアルバム「たくさんのまばたき」の中から、
「不思議の国のアリス」を思い浮かべて作った曲「草とウサギ」を弾き語り。

物語の中に入ってみる、もう一つの方法、
その物語に出てくる登場人物のまねをしてみたらどうかな?
例えば、洋服をまねてみたり、髪型をまねてみたり。
あとは、声をまねしてみる。という方法もあるよね。と話してから、いろいろな年代の人、動物、ロボット、そして見たことのない謎のキャラクター。。の絵を見ながら、
その声色を想像していろいろな声を出してみる。
「このお猿さん、猿カニ合戦のお猿なのか、桃太郎のお猿なのか、それによってきっと声も違うよね。」などなど問いかけると、いろんな声が飛び交い始めてにぎやかに。

最後に、物語を感じるいろいろな音楽をかけてみて、
その中で何かの人物になってみる。ということを、みんなでやってみる。

そのままの自分よりも、何か変身が叶いやすい様な装置があった方が良いかなと考えて、
指で動かせる小さなお面を作って、その人物を音楽の中で遊ばせてみよう!と、
モーツァルトの交響曲、ライ・クーダー、エミリー・シモン、デヴィッド・ホルムズの映画音楽、
最後にtico moonさんの音楽をかけてみたら、「結婚式ー!」と、大団円な雰囲気で終了。
ずっと、「ここではないどこか」へ行きたくて、ナルニア国への入り口の古いタンスや、霧の向こうの不思議な町に繋がる山道を探していたけれど、私は知らず知らずのうちに、物語の中に入っていたのかもしれないなあ。と子ども達に教えてもらった時間でした。
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<2019年度月ごとのテーマ>
 
2019.4 「春 〜そっと〜」
2019.5 「風 〜そよそよそよ〜」
2019.6 「雨の音」
2019.7 「雨乞いの音楽」
2019.9 「月の模様」
2019.10 「心臓の音を聴いてみよう」
2019.11 「こぶし」
2019.12 「ものがたりに入ってみる」
2020.1 「みみを澄ます」
2020.2 「みずうみ 〜息を合わせる〜」
2020.3 「じぶんを知る」